音楽の話 #I Need to Be in Love

音楽の話 #I Need to Be in Love

I Need to Be in Love (1976) カーペンターズ

 今回ご紹介する曲は、日本では「青春の輝き」の題名で知られるカーペンターズの「I Need to Be in Love」。マスター世代にはやはりドラマ「未成年」が真っ先に頭に浮かぶのではないでしょうか。「高校教師」や「人間・失格」を含めた野島三部作、好きなんです。ビデオに録ってるので、今でも定期的に見返してますね。素晴らしい演技をしていたいしだ壱成さんやら遠野なぎこさんなんかは、このあと大変な人生を歩んでいくことになりますが、最近は随分と落ち着かれたのかテレビなどでもまたお見かけするようになり嬉しく思っています。野島作品の常連で、僕の好きだった桜井幸子さんも出演していましたね(もう引退されてしまいましたが…)。

 さて、話を音楽に戻しましょう。カーペンターズは御存知の通りカレンとリチャードによるアメリカの兄妹ポップス・デュオ。代表曲はいっぱいありすぎますが、美しすぎる声で歌うカレン自身が最も気に入っているのがこの曲「青春の輝き」だったそうです。発売当時はアメリカでも日本でもそこそこのヒットで終わってしまったようですが、発売から約20年後の日本では「未成年」の影響でベストアルバム350万枚の大ヒット!90年代のドラマの影響力は、本当に凄いです。リチャードの薬物依存、カレンのソロ活動・結婚とその破綻。波乱万丈な人生の中でカーペンターズの活動もなんとか再開しましたが、カレンはその後、摂食障害が原因でマスターの産まれるほんの少し前に天国へ旅立ちます。享年32歳でした。こんなにも才能に溢れた人のあまりにも若い死が、今でも残念でなりません。

 この曲の歌詞はとても胸に響く内容です。是非とも、あなたの心にも届きますように…

 

これまでの人生の中で、一番大変なことは「信じ続ける」こと
このおかしな世の中でも、私の運命の人がいることを…
色々な人々と出会って、別れて、その儚い一生の中で
私にもチャンスは訪れるかもしれない だけど気づかないかもしれない

以前はこう言ってたの 「約束なんていらない シンプルなままがいい」って
でも その自由は あなたに「さよなら」って言わせただけだった
代償無しでは何も得られないってこと 学ぶのにちょっと時間がかかったわ
だって、私が払ってきた代償は あまりにも高過ぎるから

気付いてるわ 恋をしなきゃって
私だってわかっているわ
欠点だらけのこの世界で理想の相手を求めてるって…
そんな人を見つけようとしてる自分が本当にバカだってこともね

私のポケットには良いアイディアがたくさん詰まってる
けど そのどれも今夜の私を慰めてはくれないの
午前4時なのに 目は覚めていて そばに友達は誰もいなくて
たった一つの希望にしがみついている だけど私は大丈夫…

こわいけど恋をしなきゃ何も始まらない
分かってるわ 多くの時間を無駄にしてきたって
この不完全な世界で完璧な人を求めたらダメだって
でも、運命の人が見つかるって バカな私は思っているの…

NO MUSIC, NO LIFE.

美味しいコーヒーと一緒に、音楽を楽しみましょう