今月の世界の珈琲(4月)

今月の世界の珈琲(4月)

エル・サルバドル『ブエノスアイレス カスカラティプロセス』

República de El Salvador Buenos Aires

心地よい風が吹き抜け

美しい景色が広がる農園

スペイン語で”良い空気”を意味する

“Buenos Aires”と名付けられました

カスカラティーとは…

 カスカラティーはコーヒーの実の果肉と皮の部分を乾燥させ、ハーブティーのように楽しむ飲み物です。このカスカラは、パルピング後の果皮にミューシレージを混ぜ天日乾燥させている為、甘みが強く、ローズヒップティーのような味わいと共に甜茶のような甘みがあります。従来は廃棄したり、肥料としての利用しかなかった果皮や果肉は、エコやサスティナブルの視点から注目されています。またポリフェノールの含有量の高さから、スーパーフードとしても近年アメリカを中心に流行しています。

カスカラティー発酵の特徴…

 カスカラはお茶として飲まれることが多いですが、ブエノスアイレス農園では発酵工程にも使用しています。カスカラティーから抽出された液体の中には糖分が多く含まれており、バクテリアの働きを活性化させミューシレージの分解を進めます。その際に独特の風味を生み出します。エルサルバドルのバランスの取れた風味に、カスカラティプロセスが加わり、すっきりとしたボディの中からジューシーな甘味をゆっくりと楽しめるコーヒーです。

乾燥させたコーヒーチェリーを煎じて飲む「カスカラティー」を発酵工程に利用することで、独特の甘味が得られる珍しいコーヒー。あっさりとした口当たりのあとには、柔らかい甘味がやさしく広がります。

一杯の珈琲で世界を旅する

海を越えて 国境を越えて