今月の世界の珈琲(4月)

今月の世界の珈琲(4月)

エチオピア連邦民主共和国
『ゲシャビレッジ』

 Africa orientale Ityop’iya Federalawi Demokrasiyawi Ripeblik bench maji gesha village

 エチオピアは世界最貧国の一つではありますが、かつて イタリア領であったことの名残で、コーヒーを飲む文化が国民に浸透しています。本格的なエスプレッソマシンなども普及しており、日常的にコーヒーを楽しんでいるようです。これはコーヒー生産国においては珍しいことです。

 いま世界で最も美味しいと言われる”ゲイシャ種”のコーヒーは、パナマで発掘されたものが有名で高い評価を受けています。その原種がエチオピアにありました。もともとエチオピアではコーヒーの木が自生していて、各家庭の庭に生えているコーヒーの木からチェリーを収穫して農協に持ち寄って…という方法が多かったのですが、近年では農園を区画し、品種を管理しながら品質の向上に努めています。特にゲシャビレッジは新しい農園で、農園主のご夫婦(米国生まれのアダムさんとエチオピア生まれのレイチェルさん)が熱い情熱を持って原種ゲイシャ種と発祥の地であるゲシャ村に辿り着いたのでした。農園の歴史はまだ10年に満たないですが、その品質の高さは世界の市場から喝采を浴び、多くの愛飲家をうならせるに値するものへ成長しています。

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 近年パナマで脚光を浴び、巷ではよく耳にするゲイシャ種。そのルーツとなるのが、エチオピアゲシャ村のコーヒーです。クリアで上品な味わいがあり、強い果実香が感じられます!

 

一杯の珈琲で世界を旅する

海を越えて 国境を越えて