音楽の話 #カッチーニのアヴェ・マリア

音楽の話 #カッチーニのアヴェ・マリア

アヴェ・マリア(1970) Владимир Фёдорович Вавилов

 今回ご紹介する曲は、東ヨーロッパにあるベラルーシ(白露)出身のカウンターテノール歌手「スラヴァ」が1995年に歌い世界的な人気曲となった「カッチーニのアヴェ・マリア」。シューベルト及びグノーの作品と共に世界三大アヴェ・マリアと称されて親しまれている作品で、甘美なメロディとちょっぴりメランコリックな和声進行がとても美しいです。気持ちが弱っている時などに聴いちゃうと、うっかり涙が溢れたりします。そんな経験が幾度となくあります。そう、マスターはよく気持ちが弱るのです。


 さて、カッチーニという人については知らなかったのですが、なんとなくシューベルトやバッハ、グノーのように有名な作曲家で、その人が作ったアヴェ・マリアという曲なのね…と思っていました。実際、バロックの時代(1600年頃)に作曲家として、また宮廷歌手として活躍したジュリオ・カッチーニという人がいて、以前はこのカッチーニさんのバロックの作品ということで世界的に認知されていました。
 これ、実は真っ赤なウソだったのでした。びっくり!本当の作曲者は旧ソ連の作曲家「ウラディーミル・ヴァヴィロフ」で、1970年頃に作られたらしいのです。どういうこと?と、意味がワカラナイ話だと思いますのでザクッと説明しますと…。
 このヴァヴィロフさんは無名の作曲家でしたが、音楽の活動は熱心に行っていました。このアヴェ・マリアもそうですが素晴らしい曲をたくさん作っていたようです。しかし無名な作曲家の作品は演奏の機会がほとんどなく、また曲を発表しても無名な作曲家の作品にはあまり耳を傾けてもらえませんでした。今でこそYoutubeやニコニコ動画なんかがあって、すぐに世界と繋がれますが、ほんの20年ほど前までは只々埋もれていく素晴らしい音楽が山のようにあったでしょうね。というわけで、ヴァヴィロフさんは考えたのです。自分の作った曲を昔の(そこそこ有名だった)作曲家の作品として発表すればいいのだ!…この結果、演奏や録音の機会も増え、数十年の時を経て、やがては世界中で聴かれるようになります。あまりにも有名になりすぎて、嘘もバレちゃったんですけどね…まぁ今となってはどうでもいいことか。


 「至福のゆらぎ」を持つと云われる透明感のある歌声に気持ちをゆだねたくなるスラヴァのヴァージョンは、一度は聴いてみてほしいです。さらにマスターのオススメは、仮想世界セカンドライフで活躍していた「Chouchou(シュシュ)」のヴァージョンです。かつてマスターが愛に生きていた時代、当時の恋人から教わった音楽ユニットで、エレクトロニカ、そしてアンビエントな曲を得意としています。癒し系とかヒーリングミュージックなどと音楽を簡単にまとめることは良くないですが、Chouchouの音楽を聴くとジワッと癒やされることと思います。マスターは当時の事を思い出してしまって、心がザワツイちゃうんですけどね~

NO MUSIC, NO LIFE.

美味しいコーヒーと一緒に、音楽を楽しみましょう